仮面ライダーアクセル/照井竜を主役にすえ、Vシネマで制作された仮面ライダーダブルの派生作品。時系列的には、TVシリーズの後日譚を描いたMOVIE大戦COREのさらに後。すべての番外編を正史に盛り込んだり、TVシリーズのゲストキャラもちょいちょい出演していたりで、ああ、ダブルだこれ…みたいな謎の感想を抱いてしまったり。
兎に角、アクション全ッ開ッ!な感じのお話であった。アクセルかっこいい!照井△!等とはふはふしながら見ているだけでもう十分満足できると言う。いやしかし、アクセルの造形をここまで格好良いと思うようになるとは思わなかったなあ。恐ろしきは平成ライダーの魔力か。
以下ちょっとだけネタばれ感想。
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・「過去に囚われる」と言う要素を照井・敵キャラ・ゲストキャラとでリンクしてこねたような物語。
・特に、「復讐者」と言う要素を敵キャラと共有していたのが面白いポイントだった。復讐の感情からライダーとなったお前と、復讐の感情から処刑人となった俺は同じだろ、みたいな事を敵キャラが言うのだけど、過去を振り切って風都の守護者となった俺は復讐に駆られるまま無関係な人間まで殺めてきたお前とは違う!と決着するクライマックスが熱かった。ネガティブな感情から産まれた存在ではあるけれど、今は正義に生きているアクセルは「悪から産まれるヒーロー」である仮面ライダーそのものだなぁ。
・ゲストキャラ(ゲストヒロイン?)の女スリ・葵が、堅気にはなれない身も中身も真っ黒なピータン女と揶揄された所を「でも腐っているわけじゃない」と弁護する照井がちょっと格好良かった。復讐者から新婚さんへとクラスチェンジした男の台詞なだけに熱い。
・アクセルブースターへの変身に必要なガイアメモリの強化アダプターを、敵であるコマンダードーパントが使ってわははーとやっていたので、ああ、ここで葵のスリスキルが光ってアダプターをドーパントからすり取る→アクセルブースターへの変身とつながるんだな!と思ったら割と強奪でツボってしまった。スリとか何の関係もねえーっ!とついついつっこんでしまった。いや、落ちてるから。亜樹子今落ちてるから。アダプターの強奪から始めたら照井がブースターに変身する前に、亜樹子地面に打ち付けられちゃうから。みたいなツッコミもあった。
・変身後のアクションシーンよりは生身でのアクションシーンが光っていた感じ。照井の単独殺陣、照井と葵が手錠でつながれた状態での殺陣も良かったけれど、個人的に一番ヒットしたのは刃さんのカンフー殺陣だったなあ。刃さん、こんなに強かったのか・・・。
・「今まで、私にすり取れないものなんてなかったのに。竜、あなたの心だけは、すり取れなかった」なる台詞はとっつぁんの「やつは大変なものを盗んでいきました」に匹敵するクサ台詞。離婚届をすり取らずにこの台詞だけ残されてたらどうしてくれようかと思った。
・家庭では割と普通な服装なのに、出勤するといつものど派手な赤レザー上下になってしまう照井に笑ってしまった。浮いてる。周りのスーツ姿のデカ達からとても浮いてる。たたき上げの人もそりゃそんな服装の上司には反発するよ。
・リリィ白銀がまたエロスい格好をしていたんだけど、あの人はもうずっとそーゆーポジションなのか。
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