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2024-04-27-Sat 18:33:27 │EDIT
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Rewrite / Key 恋愛ADV / 感想

2011-08-15-Mon 01:48:30 │EDIT
 Keyブランドの新作、Rewriteの感想をのらりくらりと。

 プレイ終了(7月中旬くらい)後、もちもちと感想を書き始めたのだけれど上手くまとまりきらずにひと月も時間が経ってしまったとかなんとか。いつまでも置いとくのも何なので、この辺で放流。

 がっつりネタばれなので、続きはリンク先から。
 


◆本編絡み
 CLANNAD的な泣きゲーだと思ってプレイしてたらFate的な燃えゲーだった。感涙にむせび泣くと言うよりは燃えたぎり眼球から汗をかくアレである。べ、別に泣いている訳じゃないんだからねっ!これは魂の汗!みたいな。そんな感じの物語であった。

 そしてある意味ではセカイ系の物語でもあった。仕方ない。メインヒロインが篝=星の化身なのだからしょうがない。「僕」の「彼女」への働きかけが世界のありように直結する、と言うのがセカイ系の一定義であるとするなら、間違いなくこの物語はその要件を満たしている。彼女にいいとこ見せないと、ガチで滅ぶからね、世界。いやまぁ、いいとこ見せなきゃなのは「僕」だけではなくて、全人類だけど。

 キャッチコピーである、「書き換えることが出来るだろうか。彼女の、その運命を。」が示す「彼女」は、各ヒロインを経由して最終章で小鳥に戻ってくるものだと思っていたのだけど(小鳥がメインヒロイン然としていたし、小鳥編が一番幸薄い終わり方だったし)、篝に飛んでいっちゃったかー。吉野とじゃれあうところから始まる物語が、地球(=篝・地球)の辿った滅びの運命、そして月(=篝・月)が自らに課した孤独の運命を上書きする物語になるとは思ってもいなかったよ、僕は。

 一見地球救済の物語に見えるけれど、これ、けして地球を救う物語では無いのだよなぁ。救済の対象は、命。地球に存在するアウロラ・命の起源さえ宇宙に満ちてくれるのであれば、地球資源の枯渇(一般に言う地球滅亡)というリスクも恐れない、ぐらいの、大丈夫なのかそれ、な事をクライマックスやらオーラスEDやらで語っているし。もうお前ら家(地球)にこもってないで、外(宇宙)に出て思う存分生きていこうぜ、と。なんかまぶしいものを探しに未知の領域に船出しようぜ、と。それは綱渡りのように危なげな生き方だから、帰る家が無くなるかもしれないけどな!みたいな、そんな全人類規模での波乱万丈青春推奨物語だったのか。

//

 MOON編のオカ研結集からの流れが、個人的にはかなりぐっと来た。お約束に過ぎたし、ご都合主義に過ぎたかもしれない。けれど、それがいい。

 人間視点での「現実」では結局取り戻すことの出来なかった「日常」を、所謂幻想世界である、ひな菊の丘なる「非日常」で取り戻すと言う熱さにまずぐっと来る。MOON編以前は、ヒロインを誰かに絞ると確実に他の誰かを損なってしまい、もう二度とオカ研で過ごしたひと月ばかりの日常に戻る事はできない、と言うもやもやするテンプレートがあったのだけど、それをひっくり返す超展開には2nd OPのムービー含め燃えたぎってしまった。

 MOON編以前で、オカ研メンバーの素性が明らかになるにつれてMEMORYに登録されている彼女らのプロパティが追加更新されていく演出があったのだけど、ひな菊の丘に全員が集まったときに、彼女らの情報の最後の行に「オカルト研究会の大切な仲間」との一文が追加されたのがまた良かったなぁ。様々な可能性世界で、ドルイドだとかガイア主義者だとか超人だとか、色々な彼女らの側面は見てきたけれど、それらを俯瞰出来る世界で彼女たちの存在を改めて思ってみたらそれはただ、大切な仲間だった、と。

 けれども、そんな日常はやっぱり人間視点での「現実」では取り戻せないと言う残酷さにも胸を締め付けられるものがあるわけで。地球圏のアウロラを生かすため、月での庭型文明を畳んで地球でのラストチャンスに賭けるという前提条件から、ひな菊の丘に抽出されたオカ研メンバーの母体(=月で行われた最後の進化過程、その幾重にも分岐した可能性世界における瑚太朗達)はいずれも滅ぶしかなくて、オカ研の面子が揃うとか揃わないとかいうレベルの話ではなく。地球での再進化によって「天王寺瑚太朗」「神戸小鳥」「鳳ちはや」「千里朱音」「中津静流」「此花ルチア」と呼べる個体が再現されたとしても、瑚太朗が目指していたのは彼が彼女らと出会い、青春と呼べる日々を風祭学園で共に過ごすことの「ない」日々であるため、やっぱり全員が揃う事はこの先もうないと言う。

 誰かを選び、誰かを損なうのが「現実」の鉄則だと言うのであれば、瑚太朗が最終的に選んだのは、篝(月)を選び、自身を損なう道だったと。

//

 選んだ篝(月)は月に独り置き去りになってしまうし、その半身とも言える篝(地球)を殺める事でしか目的を果たすことは出来なかったし、他にも多大なる犠牲を払わざるをえずその報いのように瑚太朗自身も命を落とす結末になってしまったしで、ああ、やっぱり物悲しい雰囲気を纏ったまま終わる物語なのかな、と思ったところでボーナストラックのように入ったオーラスEDにはやられてしまった。現実では揃うはずの無かったオカルト研究会のメンバーが瑚太朗を除いて「オカルト研究会」として揃っていて、さらに彼女らのアウロラを以って瑚太朗を魔物として転生、オカ研に迎え入れるとかね。もうアウロラ使ったらなんでもありだな!とか、大人の事情はわかるけど何でちはやだけ制服違うんだよ!とかいうツッコミもあったけれどやっぱりじんと来た。
 
 瑚太朗がアウロラの制御法をネタばらししたために非日常が日常に組み込まれた世界の中で、月の庭型文明ではそれぞれの事情で非日常に踏みこみ青春を喪失し孤独を抱えていた小鳥たち5人が日常に含まれ、幼馴染として育ち青春を送っている事。その恩に報いるかのように、瑚太朗自身が切り捨てた「天王寺瑚太朗」を彼女たちがその輪に引き上げた事。庭型文明では達成出来なかった全員救って全員揃って日常に戻る、を結果的に達成してるのが素敵だった。さらにはかつて瑚太朗が選んだ篝(月)の孤独さえも、魔物・瑚太朗の試運転がてら行った月旅行で払拭していると言う全ヒロイン救済エンド。もうね、最後の篝(月)の笑顔は反則だと思うよ。
 
 多くの犠牲は払ったし、多くの罪を重ねたし、元に戻らないものもたくさんあるし、誰を完全に救った訳ではないし、これから先に順風満帆を約束出来る訳ではないけれど、これは見事なハッピーエンド。そこに辿り着くための答えが「篝を選ぶこと」だったのならば、同性だらけで異性がひとりな集団を継続させたかったら、一人しか居ない男性/女性は恋人を集団外に求めなさい、って事が言いたい物語だったんですね。わかります。(えー

//

 竜騎士07さんがシナリオに参加している、との話から僕が色眼鏡で見てしまった部分もあるのだろうけれど、「部活」が大事なものとして描写されている辺りにひぐらしスピリッツの流入を感じてしまったなぁ。他にもそんな感じを受けるところはチラホラあって、ルチア編なんか雛見沢大災害起きてるしね。と言うか小此木さんとかちゃっかりと登場人物に混ざってるしね。MEMORYに小此木さんの名前が出てきたときには本気で目を疑ったからね。

 取り敢えず、オーラスEDの最中にまで出張ってきた小此木さんは僕の感動を返してください。


◆その他細々

・小鳥→ルチア→静流→ちはや→朱音→MOON→TERAの順にクリアしていったのだけど、小鳥には強さを求めた所で多寡が知れていると見切られ、ルチアには戦闘訓練も受けていない素人と罵られ、静流にはYOU,戦士に向いてないYOと諭され、と雑魚い雑魚いと扱われ続けてきたコタさんの、ちはや編から先の最強っぷりに笑ってしまった。どこの上条さんだとか思ってしまった。そしてTERA編で元の雑魚に戻ってちょっと安心した。

・個別ルートではルチア編が一番のお気に入りかなぁ。ルチアの「他者に触れない」という問題が、潔癖症で触れない→そーゆー訳ではなく、過去のトラウマから「自分が汚い」と思いこみ触れない→アサヒハルカに呪われて毒出てきたんで、やっぱり触れなくなったんですけど→いや、マジで自力で毒出してるんで触れないんですけど→毒を抑えてた薬も効かなくなったんで触るどころか近寄れなくなってしまったんですけど、と、どんどこエスカレートしていくシナリオも凄かったけれど、そんな彼女に触れ続ける事が出来るよう、ただその一点に絞ってガンガン自身をリライトしていく瑚太朗の漢気も素晴らしかった。あと、ひたすら竜騎士07さんの影を感じたのだけど、ここは彼が担当した箇所なのだろうか。

・て言うかルチア編はイベント絵がいちいちヒットして困った。ぬれ鼠とか教会でのハグとか屋上でのいちゃいちゃとかひまわり畑とか…思い出したらもう一度プレイしたくなったじゃないか。

・ルチア編と静流編は西九条先生にいつ頃裏切られるのかとドキドキしていたけれどそんな事は無かった。と言うか、ルチア→静流と連続でプレイしたがために、静流編での西九条先生の目が痛かった。「ウチの可愛いルチアちゃんに唾つけたかと思ったら今度は静流ちゃんを毒牙にかけるつもりかこの畜生」とかあの糸目が言外に語っているかのような錯覚に襲われたけれど特にそんな事もなかった。西九条先生への不信感は三四さん(@ひぐらし)に植えつけられたトラウマが原因だと思う。

・でも、西九条先生は心の底では、「このロリコンめ☆」ぐらいのことは瑚太朗に対して思っていたと思う。

・ちはや編は咲夜編の間違いじゃなかろうかってぐらいにヒロインの影が薄くて、咲夜の存在が濃かった。ちはやといちゃいちゃするよりも、咲夜に認められる方に喜びを感じてしまう自分はどうなんだとか思ってしまった。表情差分でちはやの照れ顔が出てくるよりも、咲夜の微笑みが(瑚太朗に向けて)出てきた方がテンションあがったからね、本気で。いや、そっちの趣味は無いんだけどね。

・ちはや編。同質の力を持つ先人との対立、それを通しての主人公の成長、主人公以外にヒロインが想いを寄せる対象の存在、と、どことなくアンリミテッド・ブレイド・ワークスなお話でもあった。同じように、世界のすべてを敵にしてもひとりの女性の味方になる、と言う意味では朱音編はヘブンズフィールなお話とも言えるのか。

・ぎるとぱにはMOON編以後登場しなかったけれど、どういった存在だったのかな。瑚太朗の両親が事故に巻き込まれて魔物化した存在とか言わないよな。

・朱音のおっぱいイベントがかなりのインパクトだった。全年齢対象のゲームなので、決定的な描写は省かれていたけれど、妄想は余裕でした。本当にありがとうございます。TERA編クリア後、本イベントの先に見ることのできる隠しエンディング、おっぱいエンドもなかなかに狂ってて素敵だった。おっぱいは地球を救う。余談ではあるけれど、TERA編の最後、世界の滅びを防ぐための最後の選択(篝を殺すか否か)に、「篝のおっぱいを触る」が含まれていないのかと本気で探してしまった。いやだって、ご褒美におっぱいとか冒頭で篝が言ってたから。
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ノウライト
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企業戦士 時々 狩人
趣味:
出来るかな的衝動に身を任せること
自己紹介:
モンハン3のためだけにWiiを購入した、閃光玉の投擲と太刀に命を懸ける狩人。強敵相手には大体無茶して3死する。

マイナス要素もたいていの事は笑い飛ばして過ごすのがマイジャスティス!だけど最近の激務っぷりはそれで済まされるレベルでは無かったらしい。

やさぐれ社会人純情派編突入。
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