公開から随分経ちますが・・・と
毎回言っているような気がする夢守教会最新話の感想です。例によってネタバレ前提の感想です。未読の方はご注意下さい。
・・・といいますか友人特典としてコピー誌と一緒に強烈なボケが刻まれたペーパーを送って頂きましたが、これはきちんとレシーブして僕はツインテールな少女を捕食する(性的な意味で)愚鈍な感じの少女でも描いて送り返すべきでしょうか(私信
◆花の名前 怪我の治療のために病院で静かな日々を過ごす優希のお話と、彼が受け継いだ「花の名前」に関するエピソード。
病院という環境や、どことなく停滞したイメージを持つ雨の季節の影響から本当にしっとりとした物静かな印象を受けるエピソードなのだけど(いや、幕間とかクライマックスとかで色々ありましたが)、劇中では実は理子の余命が刻々と尽きかけている時期(たしか1話で宣告された期間から計算すると理子の余命は7月までだったような?)。なのに優希は怪我で能動的に動けないと言う。
何というか、何か大事な事をしなければいけないのに、他の何かが障害となって出来ない、と言うかそもそもやらなければならない何かが何なのかもよくわからない、と言うチリチリとした不安や焦りも僕としては感じてしまったりなお話。いや、まぁ、
末期患者の割に理子は元気すぎるんで何ともなんですが。
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菫のエピソードで語られた花の名前にこめられた「永遠」や、優希が両親から与えられた名前にかけられた「魔法」、永遠から優希に正式に受け継がれた炎輝姫等々、既存から模造へ「受け継がれるモノ」が大事なんだというメッセージの補強意図も感じられるお話でした。
◆存在革命計画者 存在革命計画者なる人がでてきましたが、彼、「槍」「認識の操作」「
家出(笑)」なるキーワードから行方不明になっていた槍間家の方ですね。
「受け継がれるモノ」を作中是とするならば、それを断ち切ってまでひとつの事をなそうとしている存在革命計画者はそれだけで作中悪確定なんですが、槍間家の(?)能力も他者の認識を改変するような能力に見えるので加えて何ともラスボスチック。
記憶を奪うとか別人にしたてあげるとか
妹の事を忘れさせて偽物の弟をつかませるとか、そこまで強固な描写は無いですが改変という類の能力は極端な話「その人らしさ」を奪う能力。それ即ちその人が誰かから受け継いだ何かすら否定する行為なので能力的にもテーマに反していると言う。
破認に対しては対抗しようがない映認、という図式を見てから御三家の能力は三竦みが成立するんだろうなー、と勝手に妄想しているのですが、その考えでいくと映認にはこの能力を破れる要素があると言う事で。
受け継がれて、託されて。そんな既存からの模造の繰り返しで錬磨された力がその行為を否定してその輪からぬけだそうとした男の幻想を打ち砕く、みたいな感じの展開が来るかも!とか勝手にフライング燃えしていたりします。
◆その他細々・優希の認識武装発動には炎輝姫が必要。
->優希が永遠から貰った炎輝姫は木間菫の魂と同質。
->菫は2年前に他界した、菖蒲さんの娘。
->菖蒲さんの公式設定は26歳。菫が亡くなった当時は24歳。
->菫の年齢は普通に考えるなら一桁。
->
必殺武器が幼女!(何か色々間違った見解)
・逆に考えるんだ。菫は中学生ぐらいの年頃で菖蒲さんが公式設定でサバをよんでいるだけだと考えr
・謙信さんの初登場シーン。季節にあわない黒いコートを着て「検診だ(誤植)」とか言って現れるものだからブラックジャックを連想してしまったのは僕だけですか。いや、ブラックジャックが同じ世界にいるなら先に理子を診てよ!みたいな話もありますが。
・永遠は理子が持つ炎輝姫の人格なんだろうなぁ。
・存在革命計画者のやろうとしていることが相羽さんがケータイ小説で書いていた「完全な自殺」に見えてしまった。
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