「どうやら切り札は常に俺のところに来る様だぜ」・この台詞とともに仮面ライダージョーカーへと変身する翔太郎、というシーンがとても良かった。プレ情報でこの台詞とジョーカーの存在はすでに知っていたし、冒頭の雨漏りのシーンがここに繋がるのは読めていたのだけど、それでもガッツリ燃えた。メモリと使用者は意味をもって惹かれ合う、と繰り返し描写されて来た中で「切り札」を手に入れる翔太郎、という流れは熱すぎるだろー。
・翔太郎がジョーカーなのは、格好ばかりで身の伴わない道化としての側面、けれど時に想定外の能力を発揮して戦況をひっくり返し、そして最後はきちんと決めてくれる切り札としての側面が合わさってのことなんだろうな。
・仮面ライダージョーカーはいちいち格好良かった。力の入った変身シーンやら、必殺技がシンプルなライダーパンチとライダーキックな所やらがクライマックス感も手伝ってひたすらに格好良かった。そんなアクション持ちで黒くて赤い目をしていたから、あと少しで中身が南光太郎だと言われても信じる所だったけど。今気付いたけれど、左翔太郎と南光太郎て名前がソックリすぎる。
・絶対絶命の危機に孤軍奮闘するジョーカーも鳥肌ものだったけど、最高はやっぱりクライマックスだなー。亜樹子の「頑張れ仮面ライダー」とか、市民の応援が風を巻き起こして風都中の風車が回り出す所とか、合わせてなり出すOPテーマとか、鳥肌&涙腺爆撃ものだった。
・風都市民の笑顔のために戦って来た仮面ライダーが、最後の最後に訪れたピンチで、今まで護って来たものに背中を押されて問答無用でパワーアップする展開はヒーローモノとして正すぎる展開。ちょこちょことTVシリーズのゲストキャラが画面に出て来てたのは気付いていたのだけど、こうつなげるか!とたいそうハッスルしてしまった。放送終了時期と重なっていることもあって、一年間の有り難うとかお疲れ様とか、もうひと踏ん張り!とか、様々な意味合いのこもった声援に聞こえた。
・とゆーかもう、この、クライマックス、ピンチになるヒーロー、勝利を信じるゲストキャラ達、OPが流れて最後の反撃、という王道燃え演出は問答無用で好き。何が原典なんだろう、これ。
・亜樹子が、ダブルでも、翔太郎でも、フィリップでもなく、「仮面ライダー」と呼んだ所がまた良かったなー。街から貰った名前として翔太郎が大事にしている呼び名、それを汚す敵の存在、卓越した技とバイクアクションのみでシンプルな「仮面ライダー」として戦ったジョーカー、色んなものがフラッシュバックして涙腺に来てしまった。
//
・フィリップ周りはTV版最終回の予行練習、園崎家が迎えるバッドエンドを描写していた感じ。クローズアップされていた親子愛の他にも、今回の敵役が実はフランケンシュタイン、と言う所も実は既に死んでいた、と明かされているフィリップと重なる。TVはこれ、最終回どうなるんだろうなー。二人で一人、をラストカットでも見たいのだけど。
・AKB48のメンバーが演じるクイーンとエリザベスが、A, K, Bのメモリを持って来たのには笑ってしまった。けれど、けっこうギャグ調の部分は拾って笑いの広がる劇場だったので、これはもうみんな爆笑だろー、と思ってたのに、周囲の反応は薄かった。あれー?
・照井がガンガン死亡フラグを積み立てていた。ラストバトルに赴く前に想い人と約束を交わしていったり、主人公をラスボスの前に辿り着かせるために「ここは俺に任せて先に行け!」とか言ったりするのはテレビ放送の外伝的なストーリーだったら確実に死んでいるレベルだった。と言うか照井、所長との関係はいつから双方向になったの?ケツァルコアトルスのお姉さんとはどうなったの?俺に質問をするな!ですね、分かります。
・ダブルとルナ・ドーパントとの戦いに仮面ライダーオーズが紛れ込んで来たのは、どう考えてもディケイドの仕業です。オノレーディケイドー。
PR