・キャストは同じでバックヤードも同じだけど、細部が違う、そんな感じでリビルドされた劇場版。顕著なのがヒロイン周りで、シェリルはタイトルの「偽りの歌姫」にかけて、劇場版ではシェリルも完全にグレイス側の人間、事件の黒幕側の人間なのか?と疑わせるストーリーラインに。シェリルのライブ冒頭、「ユニバーサル・バニー」で白いシェリルと黒いシェリルが二人出てくるパフォーマンスが彼女は白なのか黒なのか?的な演出に見えてしまったという。
・もう一方のヒロイン、ランカ周りもTV版とは随分と変わった感じに。冒頭、アルトとランカが既に知り合い(と言うよりも本人達は否定しつつも周囲から見ると公認カップル的なアレ)だったり、ランカ含め主要人物の多くが美星学園に集結していたり。ついつい、げ、劇場版は学園化された物語なのか!(違う)ついにあの学校校舎が変形するのか!(断じて違う)とか思ってしまった。
・デビュー後しばらくのランカの迷走アイドルっぷりも何故かTV版以上に尺を取って描写されていて不覚にも笑ってしまった。とりあえず重機のPR時に着ていた水着、
ブラに「開拓中」とか書かれているのはセクハラ以外の何物でもないな!
・TV版にもあったアルトとシェリルのデートシーンもちょっと内容が変わっていてきゅんきゅんしながら見ていたのだけど、
超時空セグウェイで追いかけっこが始まった瞬間笑いを堪える方に夢中になってしまった。あの絵ヅラはずるい。
・アルトに誤解されてガチで傷ついているシェリルさんがかなり不憫。演出からして不憫。劇場版はシェリルがメインヒロインなんだろうか的な扱い。
・ラストの戦闘シーンは歌とバトル!のマクロス的エンターテイメントで見ていて燃えるものが。けれどアルト(の主人公補正)が必要以上に強くて、ちょ、とか思ってしまった。まさかマトリョーシカアタックまでするとは思わなかった。1話でギリアム(故人)がやって返り討ちにあっていたから、すわ死亡フラグかとか思って驚いたけれど見事に成功していた。いや、主人公が活躍するシーンは好きだからいいんだけど。
・グレイス達、色々と裏で黒いことをやっていたけれども、フロンティアとギャラクシーが裏で戦争じみたことをやっていた事を考えるとまだ考えられる範囲の行動だし、ラストバトルでグレイスもブレラもやたらと爽やかだしで、あれ?この人たち劇場版では別にラスボスポジションじゃないの?的な印象を持ってしまった。罠かな。本当かな。
・劇場版の前半戦はフロンティア(とギャラクシー)に迫った当座の危機を回避した時点で完。後半戦はどうなるのかなー。楽しみ。
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