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・タイトル通りの修学旅行回。N700系新幹線で静岡経由して京都行き、且つ富士山を見慣れていない、との描写から普段の舞台は関東圏に設定されているのだろうか。確か普段の背景美術のロケ地は京都付近に集中していたはずなので、舞台も京都だと思っていたのだけど。
・旅行効果でいつも以上にハイテンションな面々が繰り広げるドタバタ劇、で終わるかと思えば、修学旅行最後の夜に唯が「もう3年か…」とか「もっとみんなでバンドやっていたいのにな…」とかつぶやいているのね。1話にもあった、1年と言う限られた残り時間に関連する描写。楽しさが凝縮された旅行が終わろうとしている時に、楽しさがいっぱいだった高校生活、軽音部で過ごす時間の終わりに想いを馳せていると言う。こんなモノローグを入れるなんて何か唯が主人公みたいだ!主人公です。
・修学旅行の終わりと高校生活の終わりがかけられている、と言う深読みを進めると、最後の新幹線のシーンは高校生活の終わり、卒業後・卒業間近の唯たちのスタンスに繋がりそうな気もする。
・行きの新幹線ではグループ毎に楽しく過ごしていた他の生徒達が、帰りの新幹線では旅行疲れからめいめい寝入っている→高校生活が終わる頃には彼女達はそれぞれの道に進んでバラバラになる暗喩。けれど唯たちは行きも帰りも変わらず、軽音部の面子でわいわいと騒いでいる、むしろ行きでは優等生的だった澪の行動が最後には「私と同じ」と唯に評されるほど軟化している→高校生活が終わっても彼女達は同じ道に進む暗喩?みたいな。行きの新幹線からハイテンション!旅行の最中もハイテンション!帰りの新幹線では爆睡!と言うのがドタバタ劇のテンプレートだと思うので、そこから外れた描写にはそれなりに意味はあると思うのだけど。
・旅行中の描写。普通ではないお嬢様であるがゆえに「普通」に憧れるムギ、というシーンがそこかしこにあって、僕の中でホームランを放っていた。枕の感触を確認→枕投げのシーンとかはもう、逆転満塁ホームラン級であった。
・関西圏だって標準語で会話成立するから!別に現地の人と話すときに方言要らないから!
・次回は修学旅行の裏側、2年生トリオのお留守番のお話?
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