「
ランゲージダイアリー」のあいばさんの手による創作小説、夢守教会。数年の時を経て公開された、その第二話の感想です。
公開時期にうまく時間を取れず出鼻をくじかれたり、
某テロゲで忙しかったりで中々感想書けずにいましたが最近余裕が出てきてやっとこ書けたのでアップ。
ネタバレ上等の感想なので、
こちらで本編をお読みになってから御覧下さい。
◆ラストのあれ リニューアルHPの理子がバトルヒロイン調だったのでそのつもりで構えていたらまったく別方向なラストシーンのあれにやられました。こう、面を警戒してたら胴取られた、みたいな?
人気のない校舎とかふたりきりの部室とか、媒体が媒体ならにゃんにゃんシーンが始まりそうなところで何やってんだお前らけしからん!
もっとやれ!みたいに変なテンションが出来上がってしまいました。
あいばさん、年齢制限版の
夢守教会エクスタシーとかであの続き書きませんか?(笑
◆弓と矢 第2話は"弓"村理子と関わりを持って、島谷優希の心に"矢"が刻まれたって演出だけでもうぐっと来てます。
物語の構成、と言うかキャラクターの設定上優希はいずれ理子と永遠に別れる日が来るのですけど、それでも射手である理子が放った「何か」は矢の形を持って優希の中に残り続けるわけですよ。そして弓である理子がくれた、夢守教会として伝えたかった「何か」を優希は矢として理子が居なくなったあとも伝えつづけていくわけですよ。うわぁ何だそれ最高に切なかっこいいじゃないか、みたいな感じでひとり悶えてましたよ。
無意識に「何か」を受け取った段階では無彩色だった矢が、2話ラスト、伝統の「君の存在が無彩色の世界に色を灯す」演出を経て確たる存在へとなっていったのも良かったです。ここまで来ると二人が目指す「確かなモノ」の象徴のひとつが優希の持つ矢なんじゃなかろうかと思ってしまうのですが、そうなると、過剰エンパシーOFF状態を意味する、折れた状態の矢と言うのにどうにも否定的なイメージが出てきますね。同じく2話ラストで過剰エンパシー症の性質が反転した演出もありましたし、この症例自体も最終的には是的な能力として描写されていくのでしょうか。
◆超能力という名の病 と言うか、スイッチ演出のおかげか、過剰エンパシー症がサイコメトリー系の超能力ぽく見えてもきました。
能力を発露してかつコントロール出来なかった優希は結果として精神を病んでしまって、そういった能力の存在が世間一般で認知されていない世界においては彼の疾病の大元が分からずに原因不明の奇病と診断されていた、みたいな感じなのかなぁとも思ったり。
優希が過剰エンパシーに苦しんでいた時期を見ていたと言ってのけた西條さんも優希と同系か、或いは別種の能力者なんだろうなー、とか勝手に妄想。
◆「あの人」 ブレインの中の人ご執心の「あの人」の正体は保留のまま第2話終了となっていますけど、順当にいくとここはシーモアさんですかね。中の人が年下の理子のことを「あの子」と呼んでいた辺り、中の人よりも年上の女性ってイメージもありますし。何よりも意味深な登場方法してますし、彼女。
個人的にはそこで大穴ついて菖蒲さんだったりしないかなぁとか思ってますけど(笑)。優希が感じた痛みや、ひょっこり学園に現れた中の人(「あの人」こと菖蒲さんに会いに来たみたいな)や、ひたすら知識を求める彼女の生き方(自らの運命を回避するための方策を探している)はそのための伏線だったんだよ!な、何だってー!みたいな。ええ、MMRネタ出した時点でトンでも推理だってのは承知してます。
真面目な話、中の人が学園に現れたのは菖蒲さんとなんらかの関わりがあるんじゃなかろうかとは思ってるんですけどね?
◆その他・食事を共にする、同じものを分け合って食すという行為は好意のバロメータ、という説をどこかで読んだことがあるのだけど、そういった視点で見てみても学食で一緒にご飯→三色パンを分け合って小休憩、と2話内できっちりデレていってる理子が居る罠。
・角砂糖はとても美味しいお菓子だと思います。え?何か間違ってる?
・上着正装で下ジャージな菖蒲さんが見たいです!(笑
PR