最初の社内説明会で得た勢いを殺さないようにそのままその他の気になる企業の説明会にも参加していた年末年始。最初に説明会に参加した某社の人事担当の方からあるお誘いが。
「懇親会に来ませんか?」
…えーと。そりゃ僕、会の最後にここに入りたくなりましたみたいな事は言ったけれど、まだ試験に進むなんて一言も言ってませんよ?何?一介の就活生であっても呼ぶもんなんですか?懇親会って。みたいな感じで混乱する僕。混乱している間にあちらのなすがまま(笑)とんとんと参加意思をとられ、実際に参加することに相成りました。
正直に言うと、この会社、その頃進路として考えていた数社の中では飛びぬけて毛色が違って、けれどそれでもそこそこに志望度は高いという不思議な会社でして。いや、自分内評価で不思議な会社って言うのもどうかと思うんですが。まあ、とりあえず。
なんて言うんだろう。分野としては僕が真に得意とする分野ではないものの、根底にある何かがとても自分に合っていて。で、分野の方も頑張れば適合できそうなもんで大してマイナスになっていないと言うか(仕事に関しては今出来ないことは『今』出来ないだけと考えるタイプ)。
まあ、そんなこんなで懇親会。懇親会というくらいなので、まあ、最初は結構穏やかに和やかに場が進んでいたのですが…時間が進むにつれて周りとの意識の違いに押され始める僕。
何ていうんですかね。参加者側、特に学生側の意識が皆異様に高いというか。いや、逆に僕の意識が異様に低いのかも知れないんですが。皆、100%この会社に入る気満々なんですよね。僕としては当時別の企業との間で揺れている最中だったので、どうしても皆のそのテンションに合わせることも出来ずに途中から何かいたたまれない気持ちに襲われつつ。
流石にその場で会社の人にそこら辺をもらすわけにも行かず、会が終わった帰りに帰り道が一緒だった学生にそれとなくそんな話をしてみたんですが…彼もさしてそこまでこの会社に対する志望度は高くないとか。もう、ね。えー、ですよ。だって君、さっきまでかなりノリノリだったじゃん、みたいな。
100%の志望度はなくてもそう振舞う人、100%の志望度はないからおざなりな態度になってしまう人。就職活動においてどちらが正しいかと聞かれたら、多分前者なんだとは思います。けれど、僕にはどうしてもそれが出来なかった。どうしても、後者の態度になってしまう。もうこれは性分みたいなもんなんですよ。思えば今まで、進学先は本命一本だったからなぁ…。
世の中のこと、1か0かで割り切れるものなんて滅多ないんだからそんな性分、持ってるだけ邪魔だとは頭ではわかってるんですけどね。それでも捨てられないんだから、不器用な性質だとは思ってますよ、自分でも。
とりあえず、そんなこんなで多少凹みつつ懇親会を終え、そのままたいして浮上することもなく入社試験を受けることにしたのですが…その話はまた今度。
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