電車の中でショートブーツとそれよりかちょっとばかし丈の長いハイソックスのセットで足元を固めている女性を見かけ、やっべ月島セットだよ、としばし、半ば無意識に見ていたら相手に凄い顔でガン飛ばされたノウライトです。無実だとか言いがかりだとか強気になれないのが悲しいところ。理由が理由だけに。
さて、言いがかりと言えば
彼の出番です(無理やり繋げた)。
廊下で偶然ぶつかっただけでこの仕打ち。現代では
チンピラの理不尽系必殺技、言いがかり以外の何ものでもないですが、鞘当なんて話もある武士社会においてはそこまで常識はずれなことでは無いような気もします。
鞘当とはすれ違いざまに相手の鞘に自分の鞘を当てることで喧嘩を売る、或いは偶然であっても喧嘩を売られたものとして斬り合いに及ぶこと(うろ覚え)。
たかがそんな事と侮ること無かれ。鞘、即ち刀は武士の魂。鞘当とは武士の魂、プライドを愚弄する行為なんですよ。多分。
己がプライドが宿るもの、刀であったりその他の自分の武具だったり、
傘みたいな頭髪だったり。そんなものに不用意に触れるものがあれば決闘も辞さない。武士社会が現代に色濃く残る斬世界に置いてこれは至極当然な流れ!(ホントか?
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さて、ここで問題が。まあ、取り敢えず、自分の武器に触れただけで斬り合いを始める
ロックな方々が多数この世界に居るものとして考えます。
…満員電車とか、どうするんでしょうね。
ただ電車に乗るだけで四方八方に喧嘩売りまくり。さらには
「ちょっとあなた、さっきからその刀の柄で私のお尻触ってたでしょう!」
「うるせぇ!お前こそ人様の刀(たましい)に触れるとは何事だ!」みたいに、
かのミラーマンも逆切れし放題です。 運良く車内の混乱を抜けられても改札までの道のり、改札を抜けてからの道のり、その全てに人、人、人。そして勃発する鞘当。
もう、毎朝がジェノサイドです。この激闘を制した者だけが会社へと出勤することができるという、正に戦うサラリーマン状態。いや、絶妙に上手いこと言えていない気分でいっぱいです。
て言うか毎度毎度そんなことが起きてたら電車の運営が成り立たないから。
つーかそれ以前に社会が成り立たないから。 ああ、はい。そんなこんなで斬世界でも近代以降、鞘当の慣習はなくなっているかも知れませんね。傘頭、チンピラ決定。
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それにしても
彼。鞘当云々は置いておくとしても、こんなのと満員電車に乗り合わせたら大変なことになるよなぁ。こう、電車が揺れるたびにがっつんがっつんと頭叩かれるわけですよ。鈍器で。もう、お前本当に表に出ろや、みたいな感じになりそうな武器です。
これこそ玄人好みのあつかいにくいb(略 まあ、鈍器なだけまだマシかも知れません。まあ、痛いけど。本気で殴られない限りは大怪我しないし。
彼に比べたら(刃物+抜き身)。PR