◆重い しょっぱなから重い展開です。
自分の名前、零を絡めて自分には何も無いのだと突きつけられた夢(過去現実にあった事なのか、それとも自分で陥っている自己喪失なのか)からの目覚め。
脳裏によぎる、自分の才能を疎む義理の兄弟たちの姿。そんな中、おそらくは自分の息子たちと同等に接していてくれていたであろう義理の父親。そんな彼との対局。そして養父の未来を閉ざすだろう自らの勝利。
亡くなったのか捨てられたのかはまだわからないけど、本当の親が居なくなって、自分の居場所がゼロになって。プロ棋士の養父に引き取られて、新しい居場所を手に入れて。そこで知った将棋の才能が開花するにつれまた居場所がなくなって・・・という展開があったのかなぁ。初回の展開から想像するに。
もうね、切ない。いきなりハチクロの竹本くん迷走状態から物語スタート、みたいなね。
竹本くんの迷走は持たない者の視点からだったけれど、今回の主人公・零の場合は持ってる者の迷走って感じですかね。自分の才能を行使する度に孤独になっていく主人公を下町人情にあふれた3姉妹が癒していく話なのかな。
◆名前 零って名前がコンプレックスの一部になってる感じだけれど(そんな名前をつけられる=自分は本当の親にも望まれていなかった?)、この名前はクライマックスに意味反転する部分なんだろうなー。ハチクロ10巻の読みきりに出てきたハルタローみたいに、何かしらのきっかけで実親が零に零って名前で託した想いとかに気づいて、それが零を救うシーンとか将来的にありそう。
◆ヒロインは 誰なんだろう。零と一緒に雑誌表紙を飾ったひなたかな。本編中よく動いてたし。ラスト、零の泣き顔を見てきゅんとなる姿も描かれているし。ちょいと幼い感じもしますが、うん、まあ前作ヒロインもアレでしたからね。だいじょぶだいじょぶ。モモちゃんがヒロインでも全然驚かない。そんな馬鹿な。
◆タイトル 3月のライオン。
前作のタイトルは原稿執筆時にたまたま目に入ったスピッツの「ハチミツ」と、スガシカオの「クローバー」のCDからつけられた、なんて裏話がありましたが、今回もそんな感じなんでしょうか。3月、原稿を執筆する羽海野さんの目の前に白いライオンでも現れたのでしょうか。そんな思いつきと言うか偶然で決まったタイトルでも前作では皆でクローバーを探した光景がキーになっていたり、ラストはぐから竹本にハチミツとクローバーで作ったサンドイッチが渡されたりと綺麗に本編に絡んできていますので、今作でもそんな感じで絡んでくるんでしょうか。最終回にはひなたから零にライオン(成獣)が手渡しされます。
◆クラウザーさんが「3月のクラウザーであるわ!!」とか
「人がゲップをする瞬間を初めて見てしまった・・・」とか、地味に柱アオリで今回の新連載とコラボしていて笑った。新連載作品であろうとかまわずレイプするクラウザーさんマジ異常性欲者。
クラウザーさんを知らないとは言わせない流れですが何か?
◆初回なんで 結構長くなっちゃったけれど、次回以降はテキスト量減るかな?イジれる場所があれば速攻ネタに走って本編感想全然書いてないとかウチ的お約束の展開になったりね。うん。
PR