恥ずかしい衣装を身にまとって歌って踊るピンクの歌姫とか恥ずかしい仮面をかぶってキザな台詞を連発する明らかにあなたあの人ですよねみたいな敵軍の将とかどんな角度で撃とうが斬ろうがクリティカルヒットする不思議兵器とか気楽に大気圏突破しちゃう戦艦とかその他もろもろのある種のエンターテイメント的描写に従事していたテレビ本編とは対照的にリアル路線のお話でした。
あるいは。世界を俯瞰する者の視点からこれからの世界をどうのこうのと思想戦を描いた本編に対して、見下ろされた側、空を仰ぎ見る人たちの視点で彼らの彼らなりの戦いを描いたC.E.外伝て感じですか。うん、まあ、それはそれなりに面白でした。
ネタバレ有りの感想は「つづきはこちら」から
◆見あげる者-STARGAZER「横を見ると、誰かに嫉妬して自分も欲しくなるだろ?
下を見ると、今の自分で助けてあげられる人がいて、彼らに必要とされてりゃ気持ちはいいけど、もし、自分より弱いものがいなかったらって思う。そのとき、自分は何をやるんだろう、って。
だから上を向いてる自分を確保しておこうと思ってね」
エドが最高にかっこよかったです。早いうちからメディア割れしていたスヴェンやセレーネなんかよりものっそく活躍してました。特に上述の台詞なんか最高で鳥肌立ちましたよ。くそう、おっさんなのに!いや、おっさんだからか。
どうしようもない現状に絶望して何もしないのではなく上を向いてできるだけのことをする、との過去の語りと現状を絡めての元軍人の戦場への返り咲きに取り敢えず燃えです。破壊活動を続けるジンは今の自分にどうにか出来る相手じゃないけど、この場の混乱を収めるため、何より(愛しの?)セレーネを無事送り届けるためにも自分に出来ることを探して戦場へと戻るおっさんの後姿がまた…
死兆星を背負って見えて…… なんとかジンの足を止めたものの自らも致命傷を受けたエドが空を仰ぎ見るシーンがまた切ない。セレーネの乗るシャトルが打ち上げられた様を見て満足そうに逝く彼の姿には涙ですよ。アニメアニメしいストーリーだとエドの死のあたりでシャトルの中のセレーネが虫の知らせのようなものを感じて何かしらのリアクションを見せたりもするんですが、一切そんなこともなく。
命をかけて護った女性は自分の死も知らず迷うことなく自らの夢を追い、その事が分かっていてもそれでも、自らの行いに満足してその目を閉じるエド…と現実の切なさ満点のラストでした。
◆あのジンは何だったのか 被災地にて破壊活動を行ったジン。あれの行動目的なんかも話の本筋に絡んでくる…よね?
パイロットがどこぞのチンピラだったりテロリストだったりだったらそれっきりな気もしますが、なぞの子供たちってサプライズで終わったので可能性は大としてみてるんだけど、どうだろう。ちなみに機体はプラントのものですが、子供を兵器として戦場に送る、と言った事は連合の方(と言うかロゴス)がやりそうな事なので、黒幕はジブリさんではないかと言うのが個人的予測。外れろ。
◆次回 は1ヶ月後の配信。ファントムペインとDSSDの絡みは次から入るのかな?今回顔みせ程度だったノワールの活躍にも期待です。おそらく期待度が一定以上に高まるとガンプラを買います。
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